「ダメだったら5回で打ち切り」 知られざる『銀河鉄道999』誕生秘話。

数年前に贈り物としていただいた「銀河鉄道999 大解剖」。

これは 2015年に三栄書房より発売されたファンブック的なムック本で、当時コンビニなどでもよく売られていました。

内容はストーリーのまとめや登場人物にスポットを当てた特集などの他、最終話の原稿コピーや設定資料の情報など盛りだくさん。

関係者のインタビュー記事や、普段なかなか知ることができない裏情報も載っていて、なかな読み応えのある内容。

この中に、少し驚いた記事があったのでご紹介いたします。

それは松本零士さんのインタビュー記事にある、銀河鉄道999の誕生秘話。

当時、『宇宙戦艦ヤマト』のアニメが打ち切りに追い込まれ、窮地に立たされていた松本零士さん。

次の企画として新作漫画「銀河鉄道999」初回5話分の原稿を、「ダメだったら打ち切り」のもとで編集者に渡してしまうと、えいやっとアフリカに旅立ってしまったとのこと。
(ライオンと決闘しに…と書いてありますが、おそらく精神的に相当追い詰められた状態だったようです。)

でもそこでありのままの自然に驚嘆し、どこか悟ったような気分で帰国してみると状況が一変。

打ち切りになったはずの「宇宙戦艦ヤマト」が、再放送で爆発的な人気となっており、新連載『銀河鉄道999』も大好評。

「いつまでも続けてよい。」と編集部のお墨付きとなり、その後の長期連載へとつながったとのこと。

これは少し驚きました。

ドラえもんや機動戦士ガンダムそうでしたが、この銀河鉄道999にも、誕生の陰にそんな追い詰められた背景があったとは、あまり知られていないのではないでしょうか。

偉大な創作を生みだす原動力。

そこには共通して、ぎりぎりまで圧縮された強烈なエネルギーのようなものがあるのかもしれません。

そしてそのエネルギーを解き放つことができるのは、やはりとてつもない底力を備えた作家にしかできない偉業なのでしょう。

松本零士さんが窮地の底から創作の世界に解き放った『銀河鉄道999』。

その軌跡は40年を経た今持ってなお、多くの読者の心に残り続けています。

これからも『銀河鉄道999』はたくさんの想いや憧れとともに、創作の星空を駆け巡ることでしょう。

【DATA】
◇「銀河鉄道999大解剖」
◇ムック: 127ページ
◇ 出版社:三栄書房
◇ 発売日:2015年4月15日発売
◇リンク: AMAZON

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