吸血鬼はつらいよ。生きづらそ系ヴァンパイア映画 3選

吸血鬼と言えば古くから創作に使われるモチーフの一つです。

圧倒的なパワーに不老不死!永遠の若さ!
その世界に憧れた人は少なくはないはず。 

ところが常に日光を避けなければならないし、エネルギー源が人の生き血。
中世ならいざ知らず、この情報網が発達した現代社会では結構大変みたい。
そんな吸血鬼の『現代社会での生きづらさ』を描いた作品3選をご紹介いたします。

1:インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア

インタビューウィズヴァンパイア
1994年・アメリカ
出演:トム・クルーズ、ブラッド・ピット

生きづらそ系吸血鬼映画としては最もメジャーな作品なのではないでしょうか。
トムクルーズにブラッドピットのダブル主演。
そのキャストの豪華さだけでも見る価値ありです。

インタビューウィズヴァンパイア

話の基軸は「なってみたはいいけど吸血鬼がこんなにつらいなんて!」という人の長〜い年月を回想的に描いております。

特にこの作品の場合、主人公が大変心の優しい性格の持ち主なので、ひっじょ~に生きづらい日々を送ることになってしまいます。

「人の命を奪うのは嫌だなあ」とかなんとか、およそ吸血鬼らしくないことばかりぬかしてるので、先輩吸血鬼から日々、叱咤罵声の嵐。翻弄されまくります。

インタビューウィズヴァンパイア

その姿は見ていて、ただただ、ひたすらかわいそう。

現代になり映画館のスクリーンで太陽を懐かしそうに眺める姿などは、思わず同情してしまいます。

インタビューウィズヴァンパイア

2:アディクション

アディクション
1995年 アメリカ
出演:リリ・テイラー、クリストファー・ウォーケン

こちらはややマイナーな作品です。

これは「なりたくてなったわけじゃないのに吸血鬼になってしまった人」の、日々の苦しみを描いています。

というかこの作品、本当にそれだけをテーマにがっつりと描いているのが特徴です。
ある意味、生きづらそ系ヴァンパイア映画の代表格なのではないでしょうか。

ややこしいのは、主人公が大学で哲学を専攻している真面目な女の子で、善悪についての論文を書かなければならないという立場になっているところです。

アディクション

ところが吸血鬼になってしまったばかりに人の生き血をすすらなければ生きて行くことができず、真剣に悩み苦しみます。

生き血を求めて飢え乾く姿は本当に辛そう。

アディクション

作品は全編モノクロで絵ががれており、殺伐とした都会のイメージが際立っております。
どシリアスな良作。必見です。

アディクション

3:ぼくのエリ 200歳の少女

ぼくのエリ200歳の少女
2008年 スウェーデン
出演:リーナ・レアンデション
カーレ・ヘーデブラント

こちらも傑作。

となりに引っ越してきた少女が実はヴァンパイアでした、というお話。

主人公の少年はいじめられっこ、両親は離婚し、孤独な日々を過ごしています。で、そこに一人の少女が声をかけて来ます。

ぼくのエリ200歳の少女


彼女が実はヴァンパイア。
彼女もまた、永遠ともいえる日々を孤独に過ごしてきました。

惹かれ合う二人ですが、少女は血がないと生きていけないわけですから当然ように残酷な現実が降りかかって来ます。

ぼくのエリ200歳の少女

この作品、二人の距離感がなんとも絶妙に描かれていて、青春ドラマとしても非常に上質。
ただし基本、ヴァンパイアホラーなので、見る時は恐怖注意!

ぼくのエリ200歳の少女

ほろ苦青春ストーリーにスリラーの要素を思いっきり放り込んだ秀作。
ノスタルジックな音楽もよく、映画ファンをうならせる逸品と言われております。必見!

まとめ

というわけで、「生きづらそ系ヴァンパイア映画」とっておきの3選をご紹介しましたが、 やっぱり人の生き血がないと生きられないというのは大変ですよね。
代用品のサプリとかがあればいいのに、と思うばかりです。

でもこうしたハンディキャップがあるからこそ、ヴァンパイアは魅力的なモチーフなるのでしょう。
やはりヴァンパイアは「生活苦」があってなんぼ!

これからも「生きづらそ系」ヴァンパイア作品から目が離せません。

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